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江陵端午祭旅行記 2007年 3

和解グッ

江陵端午祭
和解グッ

和解グッ(Hwahe Gut)と言います。前の請座グッの巫女さんに比べて比較的若い巫女さんでした。貫録のせいか前より激しい感動はなかったのですが、最後の場になるとちゃんと決めてくれました。和解グッとは、祭壇に祭られている位牌を見ると名前が二つありますが、ひとつは男と女の神様の位牌を祭ってあります。男の神様は、上の写真でみえる大関嶺という山に祭られており、女の神様は、村の中に祭られ、遠くに離れていますが、この二人の神様が和解し、それぞれの願いを聞いてくれることを祈るんだそうです。

端午祭の市場 

江陵端午祭の市場
端午祭の市場

端午市(Dano Jang)です。この市には全国からの市めぐり商人たちが集まって物を売ったり、料理を売ったりします。韓国最大の市だそうです。韓国の東海ではイカがよく取れるので、イカスンデ(イカ腸詰)を売っている店がよく見えます。ソウルでも売ってはいると思うけど、ここで川を眺めながら食べるのは一味違うでしょう。

下の写真は、物を売る店の様子ですが、在来の市場がそうであるように穀物から1000W均一ショップまであります。

イカ徳利

江陵端午祭の市場 イカ徳利

左の写真には、お酒とお餅があります。江陵端午祭は、端午の日の1ヶ月くらい前から、山の神様を祭る行事を行うのですが、その行事の中にお酒を作るのも入っていて、この時作ったお酒を神酒と言います。一本買って飲みたかったのですが、目の具合が悪くて仕方なくあきらめました。

右の写真は、イカで作った徳利です。これはほしかったですが、カバンの中がノートパソコン、充電器、着替え用の服などでいっぱいで、さらにカメラ用のカバンもかけていたし、これを買ったら写真が撮れなくなると思ってこれもパスしました。しかし、これに焼酎入れて飲んだら本当にうまそうでしたね。イカは後で食べても良いですし・・・

昨夜から目の違和感が治らなくてどうしようと思いました。薬は飲んでいるけどあんまりよくならないし、端午祭の色んな催しをすべて見るためにはかなりハードなスケジュールです。江陵端午祭はユネスコの無形世界遺産として登録されてから、遺産保護の責任を果たすために、全国各地の無形遺産の公演も開催されるようになったようです。なので端午祭の元々の催しだけではなく、普段見られない各地の伝統行事が見れるし、他の国の伝統的なものまで見ようとしたらすごく忙しいです。それを考えたらここにいると無理をしてしまいそうでした。それで今年の端午祭見物は今日で終わろうと思いました。体が第一だからまず昼食を食べたのですが、開催場近くにある牛頭クッパを頼みました。肉がとても柔らかくて店の人に聞いてみたら、江陵の牛をつかったそうです。

端午祭

江陵端午祭

昼食を食べてからもともとは他の国の伝統公演を見るつもりでしたが、今日でソウルに帰ると決めたので、余計時間が短く感じました。日本のナマハゲも見たかったのですが、仕方なくあきらめて、せっかく端午グッの本当の面白さが分かったから、帰るまでそれを見ようと思い、端午グッ祭壇に戻りました。

江陵端午祭 江陵端午祭

これはセゾングッ(Sejon Gut)と言うものです。途中から見たので良く分かりませんが、導入の比較的やさしい語りや歌が終わってから、集まっていた人たちの中から丑年(?)、蛇年、酉年生まれの男を一人募集します。理由は、この干支の人が今年(2007年)の三災の年にあたるから、その人を神様に捧げて厄払いをしてくれるそうです。巫女さんの後ろに座っているのが、そお酉年の男です。おれも酉年なのに・・・

江陵端午祭 江陵端午祭

このグッの踊りは、僧舞とにています。導入の時の語りの内容が、僧侶と女が関係し子供を生み、それぞれ神様になるという神話的内容だからでしょう。この辺までみて帰ろうと思って、帰り支度をしていたら、さっきの男が変になって、まるで自分が巫女さんになったかのように、巫女さんの服を着て踊っているのではありませんか。急いでカメラを再び取り出しましたが、すでに終わっていました。一番の見所だったのに非常に残念です。

このグッが終わると例の男を使って集まった人々から金を集めさせます。あまりにも面白かったし見せられたので私も進んでだしました。私も今年は厄年だと言うからいくらか出さないと・・・ 

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