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堤川旅行記

ソウルの清涼里駅午前10時25分発の安東行のムグンファ列車に乗って約2時間後、午後12時27分に堤川駅に着いた。堤川(제천)は韓国の内陸地方にあたる忠清北道の都市でセメント工業、タバコ農業が有名で最近は綺麗な自然から採れた天然の薬草を利用した漢方産業が注目されているようだった。

しかし私がこの堤川に来ようと思った理由は、最近はまっている時代劇姫の男の撮影現場が堤川市の清風文化財団地内にあるからで、ついでに聞慶まで足を運ぶ1泊2日の旅程を立てたが、今回の旅行はテレビ放送局の撮影現場、その中でも時代劇のロケ地を中心に立てた。というのも私の頭の中で堤川って特別に行ってみたい観光地はなかったからだ。

一番目の目的地である清風文化財団地へのバス時間がまだ1時間近く残ってたので、堤川駅前をぶらぶら歩くことにした。最初に目に入ったのが駅前の市場だった。にぎわっていたらここで昼ごはんでも食べるつもりで行ったけど、夏休み中の週末だからなのか市場は閑散としていたし、1時間に1回あるバスに乗り遅れたら大変なので30分ほど早くバス停に向かった。

清風文化財団地行のバスがナムダン初等学校前の停留所からあると聞いて待っていて、時々停車するバスの運転手さんに、清風文化財団地行きますか?(청풍문화재단지 가세요? )と聞いてもなかなか来てくれなかった。バスの番号は忘れたけど予定より10ほど遅れて待っていたバスが到着した。もう一度運転手さんに、これ清風文化財団地行のバス間違いないですね?(이거 청풍문화재단지 가는 버스 맞죠?)と聞いた。ここから清風文化財団地までは20キロほどあり約30~40分くらいかかる。

バス停で待っている間に隣で若い女性二人がバスを待っていた。こんなところでバスを待つなんて絶対地元の人じゃないと思って、ここに住んでますか?(여기 사세요? )と声をかけたら、やっぱり彼女たちも清風文化財団地に行くと言った。一人は釜山の人でもう一人は蔚山から来たと言い、明日は寧越(영월)へ行くと言った。寧越は朝鮮6代目の王(端宗)が首陽大君によって流されたあげくに死んだ場所で、今テレビでやっている時代劇(姫の男)の歴史的舞台でもあったので私も今回行きたい所だった。こんな事を言っている間にバスは清風文化財団地の正門である八詠樓(팔영루)前の広場に到着した。

望月山城から眺める清風文化財団地
清風文化財団地

清風文化財団地はダム建設のせいで水に沈むようになった文化財をここに移したので、中に入るとこれらに関する記録やこの地域の歴史を説明する資料館があった。近くには新羅時代に建てられたと言われている望月山城(망월산성)があり、望月山城から眺める清風文化財団地や忠州湖の景色がとても綺麗だった。望月山城に登る手前には休憩所があり簡単なお菓子や飲み物を売っていて、店の横はSBS放送局の時代劇撮影場への入口があった。SBS撮影場(SBS촬영장)に入ったら最近私がよく見ている姫の男という時代劇のある場面が思い出した。親族を皆殺しにして王になった首陽大君(世祖)の自由奔放な性格を持った長女世伶が庶民の群にまぎれてブランコに乗って自由を満喫する場面があったけど、あのブランコが見えたので一瞬ここだったんだと思った。姫の男はKBS放送のドラマなのでここで撮ったとは思わなかったのでラッキーだと思った。

清風文化財団地にはおすすめできる飲食店はなく、ここを出て5分ほど歩くと清風面勿台里(청풍면 물태리)と言う町があり、そこなら美味しい店があると聞いた。この辺には湖があるので魚料理の店が多かった。お昼から魚しかも川の魚は好きじゃないのである刺身屋マックッス(막국수)を食べることにした。まずくもないけど美味しいとも言えない味だった。店の人に堤川市内へ行くバスはどこで乗るんですか?(제천시내 가는 버스 어디서 타요? )と聞き、バス停まで町を見物しながら歩いた。バスが到着する頃に気が付いたけど、このバス停はガラス張りになっていて中に入るとクーラーが利いていた。これに気が付かずに外にあるベンチでずっと待っていたのが悔しかったのか無駄遣いだなと思った。清風文化財団地からバスで10分ほど走るとKBS堤川撮影場(KBS제천촬영장)が見えた。ここは太祖王建と最近のドラマでは推奴(추노)のロケ地で知られている。でも予想外の成果があったのでここはバスすることにした。

堤川市内に到着して義林池(의림지)へ行く市内バスに乗換えた。堤川市内から10分くらいの距離にある義林池は、韓国の三国時代(高句麗・百済・新羅)に作られた貯水池として知られ、堤川の地名の堤は義林池に因んだものだ。広い範囲では忠清道地域のことを湖西地域(호서지역)と言うけどこれもまた義林池の西の地域という意味からだ。30分ほど歩けば一周できるくらいの大きさで遊園地化していて散策するのにもいい場所だった。堤川市内へ戻ったらもう暗くなっていた。明日は慶尚北道の聞慶(문경)を旅行する予定だったので、堤川で夕食を食べてそのまま聞慶まで行って聞慶で泊まるつもりだった。そうすれば朝早くから旅行できるし聞慶では聞慶セジェ(문경새재)という昔の科挙試験に受けるために通った山道を歩いて超えるハードなスケジュールだからだ。

バスの時間に合わせてご飯を食べようと思ってバスターミナルで聞慶へ行くバスいつあるんですか?(문경 가는 버스 언제 있죠?)と聞いたら本数が少なく今日はもうないと言う。じゃあどうすればいいんですか?(그럼 어떻게 하죠? )と聞いたら聞慶へ行くバスは忠州がもっと多いですよ。(문경 가는 버스는 충주가 더 많아요)と言われそのまま忠州行きのバスに乗った。1時間くらいで忠州バスターミナルに降りてターミナルの外に出たら、泊まる場所などなさそうに見えたのでタクシーに乗って忠州で一番栄えてる所に行って下さい(충주에서 가장 번화한 곳으로 가 주세요)と頼んだ。タクシーから降りた場所もホテルはなく十分ほど歩いてあるモーテルで泊まることにした。 → 聞慶旅行記