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2泊3日の在日韓国人の祖国訪問ガイド

樹木葬へのお祈り

今回の依頼は、在日の方で8年くらい前に韓国へ訪問し、先祖のお墓を、韓国のお寺の納骨に奉安しています。その奉安期間の満了が迫っているため、期間の延長及び事前調査のために、安置されている寺へ電話にて問い合わせをした案件です。しかし、当時の契約者は亡くなり、その契約者の息子さんよりの御依頼では、明確でない部分があったので、契約内容の詳細や可能な期間延長契約方法などはお寺に電話し確認しました。

その契約内容は、曾祖母と曾祖は納骨堂に、曾曾祖母と曾曾祖は樹木葬に棒案されており、契約期間は10年にしてありました。その契約を一生に延長するためには納骨堂ではできず、樹木葬の契約方法がありましたので(5人まで同じ樹木に入ることができます)その方法で行うことで予約し、依頼人と空港での待ち合わせの日付と時間を決めました。

いよいよ当日になり、空港にて依頼人と依頼人のおじさんの二人と出会いました。二人とも第一印象がとても紳士的で優しい方でした。 お寺のある大邱(テグ)まではリムジンバスで移動しましたが、当日まで依頼人とは電話やSkypeで何回かやり取りして顔はわかっていたので、いろいろ話しをしながらあっという間に大邱(テグ)へ到着しました。

大邱(テグ)のホテルをチェックインした後、すぐ買い物のために一緒に出かけて、大きいスーパーマーケットで、次の日の奉納に必要な果物のナシ、リンゴウ、ブドウ、干し柿、饅頭、などを購入した後、夕食に行きました。夕食は大邱(テグ)と言えば有名な辛いカルビの蒸し物(매운찜갈비)ということで、매운찜갈비の店が一杯並んでいる中で、タクシーの運転手さんが推奨してくれた店に入りました。味は普通に食べるカルビの蒸し物とは少し違って、確かに香ばしさと辛さがあって美味しかったですが、期待しすぎたせいなのか、残念ながら大邱で一番の名物という感じはしなかったです。釜山でガイドをする時は、いろいろな有名な食堂に直接行って食べてみて、大体の人が美味しいという食堂にお客さんを連れて行くので、あまり外れがありません。しかし、釜山でない所でのガイドの時は、良く分からないのでインターネットで検索したり、地元の人に聞いたりしますが、初めてなので全部が冒険になります。そのことは私にとって楽しみですが、外れも多いです。

海印寺古佛庵

樹木葬を終えて冥福を祈る

次の日の早朝に、前日に予約をしておいたタクシーでお寺へ移動しました。 曾祖以外の3人が奉安されている所は、ゴブルアム(GOBULAM)という所で、世界遺産の海印寺(ヘインサ)より20分くらい上がる所にありました。到着後、 宗務所で方丈さんと、その日の作業の方法と手順について話をしました

曾曾祖母と曾曾祖はもともと樹木葬でしたので、8年を一生に契約延長、 曾祖母と曾祖は納骨堂より、樹木葬へ一生奉安することにして納骨堂から樹木に移動させました。まず用意した果物などのお供え物をお堂の中に並べ、お酒を注ぎ、お坊さんによる読経を行い、冥福を祈ってもらいました。

そして経験豊富そうに見える専門家2人が、曾祖母と曾祖を曾曾祖母と曾曾祖と同じ樹木の下に丁寧に埋葬してくれました。最後には黄土を入れて埋葬地を綺麗にしました。マンションにも黄土で仕上げると新しい家のハウスシック症候群がないという事で黄土を使ったりしますが、その理由と同じだそうです。

作業が終わってから、タクシーを呼んで大邱(テグ)駅へ移動しました。依頼人は親戚と会うためにKTX(高速鉄道)でソウルに移動し、私と依頼人の叔父さんは釜山に移動した後、夕食を食べた後にホテルで別れました。翌日、依頼人の叔父さんは飛行機の出発時間まで少し時間がありましたので、私とチャガルチ(자갈치)でいろいろ観光した後に、刺身とアワビで食事をしてから、出発時間に合わせて空港に移動し、日本へ帰りました。

依頼人の長い間の悩みであった先祖の問題が一段落できて、安心してすっきりした気持ちを、私は今回のガイドで感じることができました。今回の在日韓国人相手のガイドは前にも行っていることで、今回で10回目くらいですが、依頼内容は全部違いますが、先祖に対する気持ちという事は同じです。今回のように先祖に対するお墓の問題(供養)が解決できた後の依頼人の安堵の表情をみるのが、私がこの仕事をする中で一番のやりがいのあることです。今までの経験で、在日韓国人と接しながら感じた韓国に対する愛国心と先祖に対する思いは本当に大きなものだと思います。

レポーター:韓国釜山現地ガイド 鄭鉉琇(2016.5.11)