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ジョンヒョンスさんアレンジの私の釜山旅行

私は群馬の万座温泉街のホテルマンです。20年ほど前から韓流ドラマを好み、韓国に興味を持ってきました。数年前にソウルに行きましたが、職場のお客さんから釜山も素晴らしいからぜひ行ってごらんと勧められ、今回、ジョン ヒョンスさんにお願いすることにしました。(以下:7月下旬の体験談)

場面は羽田空港から飛び立った飛行機が金海国際空港の滑走路に降りたところからです。乗客は飛行機から2台のバスに次々と乗りこみます。運転席には人のよさそうな運転手が乗客に歓迎の言葉をかけてくれます。バスが走りだすといくつもの韓国の飛行機の横をバスが通り過ぎていきます。飛行機に書かれたハングルの文字を目にしながら、運転手さんの歓迎を意味する掛け声に、以前ソウルに来た時のことを思いおこしてしまい胸が詰まってしまいました。バスが空港のターミナルに着くと運転手、空港の係員から声をかけてもらいながら乗客たちはバスを降り、入国審査へと向かいます。ここでもあたたかな韓国語の響きにまたジンときてしまいました。韓国のドラマのように、韓国人は情に深い人が多く、(以前ソウルの街でお会いした人達が全くその通りだった)気持ちの伝え方も思っていることをダイレクトに顔や体で表現してくれるから好きです。うれしいときはホントにうれしい顔をしてくれます。

係官から日本語で「観光ですか?」と聞かれ、「はい」と答え審査は無事終わりました。荷物は重いけれど、韓国の地を歩いているというだけで気持ちは軽かったです。

私は釜山は初めてで、韓国語が話せないのでホテルは西面の日系のチェーン店を選びました。ホテルマンをする前に東京に住んでいた私が以前、ソウルに来た時、大都会のソウルの人達が東京の人達より親切なことに気がつきました。だから、釜山の人たちや街の雰囲気はどうだろうとワクワクしながら一人で初日の夜は西面の街を散策して過ごしました。おひとり様なので今日の夜食はスターバックスでケーキとサンドウイッチとコーヒーのセットで済ませます。

1日目:釜山博物館 - 海東龍宮寺

博物館と韓国料理

2日目の午前10時前、ジョン ヒョンスさんはホテルのある最寄り駅の西面駅まで迎えに来てくれました。ネット上のお写真からジョン ヒョンスさんを想像しておりましたが、当日はお写真より髪が長く、身長も長身で、お人柄もとても話しやすく、快活な方で、頭の回転の速い美人さんです。

1日目の予定については、私の好みをお伝えしてから決めましょうとお会いする前に私から提案させていただいておりましたので、喫茶店でコーヒーを飲みながら2日間の予定を作成していただきました。最初からジョン ヒョンスさんは私の大好きな韓国のことを一生懸命教えてくれます。せっかく韓国に来て、韓国の方とお話しもせずに帰るなんてもったいないことですから。

旅の最初は釜山博物館に行きました。館内には石器時代からの資料が展示され、釜山の歴史をわかりやすく研究することができました。頭では理解していましたが、ハングルより昔は漢字文化だったんだなと改めて感心してみたりして。

しばらくして、お昼になったのでおすすめのお店に連れて行ってもらいました。食事中に辛くないかと聞かれましたが、ジョン ヒョンスさん自身が辛くて咳き込まれました。韓国の方も韓国料理が辛いと感じられることがあることはとても不思議で・・・。

海東龍宮寺の干支の像

食事の後は景勝地としても人気がある海東龍宮寺に連れて行ってもらいました。上の写真は干支の像が横一列に並んでいるところです。この寺では、ジョン ヒョンスさんから実際にお寺の中でお参りの作法を教えていただきました。ここまできたらお祈りをしてみないとね。本堂を出て少し歩いて海側からあらためてこのお寺を眺めているとお経が聞こえてきます。海の方ではボート遊びをしてる風景があり、一方でお寺からはお経が聞こえてくるのですから、このアンバランスがまた面白かったです。

ところで、本堂に来る途中に下の写真のようなお皿の部分にお金が入るといいことがあるという場所がありました。他の観光の皆さんも小銭を投げています。私もまわりの方も投げましたがどの方も外れてしまいました。最後にジョン ヒョンスさんがなげたら、ナント入ってしまいました。

龍宮寺の海と仏像

少し入口の方まで戻って上の写真の仏像にお参りを済またら、その左手にある海岸沿いの遊歩道を散歩しました。 天気が良くて、真夏で暑いけど、最高だな。と感じました。(このあとも何回もこのセリフが頭に浮かびます)こうして散歩をしていると日本であれば蚊に刺されそうだけど、なぜか蚊はいなかったです。たまたまか?不思議。

15分程歩いてすぐ上にある海が見える丘に上がりのんびりタイムです。美しい海・山・青空を眺めていると、まわりから子供たちの笑い声が聞こえてきました。子供達は正直ですね。無邪気な声を聞きながら景色を見ていると、ここには間違いなく平和があり、幸せな時間を過ごす子供たちがいるのだなと実感しました。そして、この丘から眺める広大な海からの癒し。一生忘れない出来事になりそうです。

写真はこの丘にある自動販売機のジュースです。ジュースの値段安くないですか?(1000ウォンが100円)

自動販売機

次に、廃線した後、線路が散策路になった道を歩きながら、青沙浦タリットル展望台へ案内していただきました。こうして韓国のガイド誌に載っている線路の上とスカイ游歩道を自分の足で歩くのは楽しいですね。歩きながら写真を撮るとあらためて来たんだなと実感します。

そうしていると、夕方になったので遊覧船乗り場近くの高層ビル街まで移動して韓定食を食べました。食卓に並べられたお皿の数が多いので、個々の料理の食べ方を教えてもらうことができたのでこのメニューはとてもよかったです。
“ここは食べない”とか”こうして食べる”とかは本には書いてありませんからね。韓定食は韓国食文化を理解するうえでも大変よい教材となりました。

遊覧船

1日目の旅のクライマックスは遊覧船です。
これは前もって予約をしていただいたのです。私の知り合いも韓国は夜景がきれいだと言います。さっき書いたように、乗船する前に夕食をたべましたが、私が買い物とトイレに手間取り、そのせいでチケット売り場まで走ることになりました。走って気が付いたことは、ここは海沿いのリゾート地なんだということ。皆さんも韓国に来たら少し海沿いの道を自分の足で走ってみてください。きっと発見があります。今度行ったら漢江の川の土手をマラソンしたいとずっと考えていた私にとって予想外のご褒美となりました。

さぁ、いよいよ乗船です。チケットをもらって船の前まで行くと、係員は上手な日本語で迎えてくれました。このクルーズ、ずーっと楽しみにしていましたが、実際乗ってみて思ったことは、期待以上だったということです。これイイっすよ。釜山の夜景を思う存分楽しめます。写真もこれ以上ないくらいのアングルで撮れることでしょう。余談ですが、私はソウルの漢江クルーズで夜景を経験済みですが、もし皆さんが乗船するとき雨でもご心配なく。私の漢江クルーズは雨でもバッチリでしたから。

続きを読む→ 2日目:湾岸ケーブルカーに乗って岩南公園 - 甘川洞文化村

レポーター:韓国釜山現地ガイド 鄭鉉琇(2018.8)