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韓国語の勉強を始める前に

① 日本語が50音の発音を丸暗記してそのまま一つの字として使うのに対して韓国語は、子音、母音、バッチムを組み合わせて一つの字を構成する仕組みです。なので暗記しようと思わないで仕組みを理解しようと思った方が習得が早いです。

② 以下にあるように韓国語の発音と日本語の発音の差をしっかり理解した上で正しい韓国語発音が出せるように練習しましょう。

  1. 韓国語の母音「ㅓ」は日本語に無い母音です。日本語の「お」ではありません。
  2. 韓国語の母音「ㅜ」と「ㅡ」は日本語の「う」とは少々違います。
  3. 韓国語の子音「ㄱ,ㄲ,ㅋ」、「ㄷ,ㄸ,ㅌ」、「ㅂ,ㅃ,ㅍ」、「ㅅ,ㅆ」、「ㅈ,ㅉ,ㅊ」の発音の違いを理解し、区別できるように練習しましょう。
  4. バッチム(받침)があるから必然的に連音しなければなりません。この連音する仕組みを理解しましょう。

③ 日本語の形容詞は「い」、形容動詞は「だ」、動詞は「ウ段」で終わり形が違う。このような品詞を述語と言うが、韓国語では形容詞、形容動詞、動詞の形での区分はせずすべての述語は「~다」で終わる。述語の語尾が変化するのを活用と言うが、日本語では形容詞、形容動詞、動詞の形がそれぞれ違うから語尾の変化もそれぞれに合わせた変化になる。しかし韓国語では形容詞、形容動詞、動詞が同じ形をしているから語尾の変化を品詞別に区別して理解する必要はない。

④ 韓国語の述語(形容詞、動詞)の語尾の変化(活用)は、下の3つの要素によって決まります。

  1. 語幹が陽性母音で終わるのか それとも 陰性母音で終わるのか = 語幹の最後にある母音が陽性母音なのか陰性母音なのか。
    例)陽性母音:가다, 오다, 앉다, 잡다, 낳다 ・・・。陰性母音:서다, 주다, 먹다, 덥다, 넣다 ・・・。
  2. 語幹が子音で終わるのか それとも 母音で終わるのか = 語幹の最後にバッチムが有るのか無いのか。
    例)母音で終る例:하다, 가다, 보다, 주다, 크다 ・・・。子音で終る例:앉다, 씻다, 먹다, 있다, 작다 ・・・。
  3. 語幹の最後にバッチムが有る時、そのバッチムが「ㄹ」なのかではないか。
    例)살다, 알다, 팔다, 열다, 돌다, 걸다, 덜다, 물다, 달다 ・・・

⑤ 韓国語に強くなるためにはまずは正しい発音、次は正しい発音で音を出して読む練習を続けること、その次に聞く練習です。自分で正しい発音ができないと聞き分けることができなくなって聞いても分からないし、話してもなかなか理解してもらえないのです。②の理由(日本語にない母音、子音、バッチム)から正しい発音で音を出しながら読む練習ができていないと上達するのが遅いです。

⑥ 日本語と韓国語は文法が似ているので文法の勉強は一番薄い(やさしい)本1冊を繰り返し勉強した方がいいです。

⑦ ある程度文法が分かるようになったら、短文と短文を適切な接続詞を使ってつなぐ練習を繰り返しましょう。

⑧ 初級、中級までは同じ内容を繰り返して勉強したほうが効果的で、上級を目指す場合は各分野別に少しずつ幅広くかじって行く方がコミュニケーション力が高まるのでおすすめです。

作成:2015.4.22(更新:2017.1.20)