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江原ランドカジノ

江原ランド(株)は、石炭産業が斜陽化することによって廃鉱になった地域に1998年6月に設立した公的企業です。公的企業や団体が51%の株を所有していて、韓国で唯一国内人(韓国人)が利用できるカジノです。

2018年7月日本でカジノに関する法案が通り、日本でもカジノが話題になり、隣国の韓国のカジノについて関心が高まり、東京のあるテレビ局から取材旅行の案内を頼まれ江原ランドカジノへ行くようになりました。

日曜日の朝9時に仁川空港で待ち合わせをし、車で江原ランドへ向かいました。ソウルから江原ランドまでは約260キロくらい離れていて車で約3時間ちょっとかかります。

江原ランドがある舍北(사북)という村は昔は炭鉱村で今よりも人口も3倍以上あったそうです。江原ランドの下には炭鉱施設を利用した「石炭歴史体験館」があって昔を語っています。入場は無料で石炭を運ぶレールカーも体験できると書いてありました。

江原ランドカジノは、江原ランドホテルの4階にありますが、ホテルは斜面に建てられているのでホテルの玄関(5階)からだとエスカレーターで1階下に下りるようになっていました。離れた場所から30分ほど周辺の様子を見て2時頃入りましたが、駐車場はもう満車でした。

韓国には2018年7月現在で12個の法人が16箇所で外国人向けにカジノの営業をやっていますが、表で分かるように江原ランドカジノの方が売り上げや入場客数で外国人向けの16箇所の総てより勝っています。

韓国カジノの統計(売り上げと入場客)

※2018年4月基準の年間統計 売り上げ(ウォン) 入場客(人)
江原ランドカジノ 1,523,102,000,000 2,216,459
外国人向け16箇所総て 1,207,237,000,000 3,114,948

江原ランドカジノは韓国人は入場料を9000ウォンもらっていて外国人はパスポートを見せたで無料になりますが、中に入ったら思ったよりお客さんが多くてびっくりしました。

韓国には日本ほどパチンコがなく、競艇などもないのでギャンブルを楽しむ機会が少ないからだと思います。それにしてもカジノに興味がなかった私の目からするとあまりにもお客さんが多かったので大変驚きでした。

江原ランドカジノの営業許可は2000年10月12日からですが、今まで賭博中毒、破産、自殺など副作用が多かったせいかカジノ内での写真は厳しく禁止されていました。ホテルの4階がカジノの入口(ロビー)になりますがロビーの様子を写真をとったら人が来て注意されました。どれだけ外の人間に知られるのを意識しているのかが分かる瞬間でした。

質屋

カジノのあるリゾートから降りて町に向かいました。地元の住民と質屋さんの反応を取材するためです。江原ランドカジノで負けた人たちが質屋で金を借りるので沢山の質屋があると聞きましたが、以前よりは数が減ったそうです。それでもまだまだ沢山の質屋が残っていて同じビルに3軒の質屋が入っていたりもします。

韓国語で質屋は전당포(典当鋪)と言いますが、典当鋪は中国の質屋で典も当も日本でいう質の意味です。この町の看板には전당사(典当社)という文字が使われていました。何ヶ月前から日本のメディアが取材に沢山来たそうでみんなカジノに関する話は拒んでいました。何を言っても質屋の人としては悪い方に報道されるからだと思います。

食堂前のタクシー運転手さんの話からだとカジノができて賭博で破産してしまった地元の人も多く出たそうです。

いままでインタビューをして来た町の人の話をまとめると、炭鉱の町だった頃がカジノの町になった今より景気も生活もよかった。だからといってカジノがなかったらこの町は何もない町になるので仕方が無いとのことでした。

町の横に小さいけれど綺麗な川が流れていました。町の規模に比べて飲食店の数が異常に多く感じますが、カジノが終わる早朝の4時にはお客さんが一杯になるそうです。

今は飲食店に変わった石炭会館(석탄회관)が炭鉱の町時代の繁栄を語っていますが、いずれは石炭という単語も消えるかもしれませんね。(2018.7.27)